私はダイエット中なの」と言いながらもチーズや油をたっぷりかけたサツダをいただくことが多く、周囲に「それ、食べていいの?」と心配されることがあります。でも、いいんです!「脂質は太る」「カロリーを抑えるべし」という思い込みはまず捨ててください。

ダイエットに詳しいドクターたちの間では、よく「脂肪(オイル)は体重に、糖質は体脂肪になる」といった表現をします。さあ、あなたはどちらを選びますか?私は、体重(=測った数字)よりも見た目の美しさ(=体脂肪率)を選びたいです。人に言わなければわからない体重の増減よりも、ぱっと見たときのキレイさのほうがいいに決まっています。であれば、ダイエットのターゲットは体脂肪=糖質に絞るべき。筋肉は脂肪よりも重いので、場合によっては「体重は増えたのに細く見える」ということもあります。脂肪の体積は筋肉の1・8倍もあり、これが減って筋肉に変われば、体重は増えたけれど細くなっている、というのは当然なのです。

ちょっと面白い実験があります。大学生に、100%のオリーブオイルを2週間、毎日飲ませたのだそうです。もちろん、そのほかの食事は普段と一緒。脂質の一日摂取量目安は8g程度ですから、普通に考えればかなりのカロリーオーバーです。ところが、2週間後に調べたところ、体重も体脂肪も増えた人はいなかったのだそう。余分な脂質は案外、排出されやすいのです。そんな脂肪と比べると、糖質には体に蓄えられやすいという性質があります。脳を動かす大切なエネルギー源は糖質(=ブドウ糖)ですから、体は逃すまいと糖質を細胞内にどんどん取り込みます。そして悲しいことに現代人の食生活は糖質過多ですから、たいてい余ってしまう。でも、せっかく取り込んだ糖質を捨てるなんてもったいないことを体はしません。これでもお話ししましたが、私たちの体は食べ物が乏しかった太古の時代のメカニズムにのっとってできています。余分な糖質があれば、来たるべき氷河期時代に備えて、それを脂肪に変えて溜め込むのです。体脂肪のほとんどは、こういった糖質がモトだと言われています。

しかも糖質を摂っているうちは、体についた脂肪は燃えません。逆に糖質の摂取を制限すると、体は脂肪をエネルギー源にして、たんぱく質からブドウ糖を作り始めます。つまり、体についた脂肪が燃やされるのです!運動も大切ですが、運動で消費するカロリーだけで摂取カロリーを上回るには、アスリート並みのメニューをこなさなければなりません。それに比べると、糖質を制限するだけで脂肪が燃え始めるというのははるかに簡単でおトクではないですか?

油は肌のツヤにも細胞の膜にも、そしてホルモンにもなる重要な栄養素です。女性ホルモン分泌量が減り、皮脂の油分も減る初代以降の女性なら、たっぷり摂っても大丈夫。見た目重視のダイエッターなら糖質のコントロールを。それこそが効率よく成功するダイエットの鍵なのです。